令和3年度防犯ポスターコンクール
2022.01.04
令和3年度防犯ポスターコンクールは、児童生徒の防犯意識の向上と防犯知識の普及啓発を図るため、令和3年10月7日(木)長野県警察本部において最終審査が行われました。本年度は県内小学校245校、5,364点、中学校64校、1,403点の合計309校、6,767点の応募があり、県下警察署・地区防犯協会単位で行われた審査会を経て、最終審査対象153点の中から、厳正なる審査により、特賞6点(うち知事賞3点)、金賞、銀賞、銅賞、佳作を選定しました。結果は次の通りです。
審査員講評
【全体講評】
新型コロナ感染防止対策の中にもかかわらず、昨年度を上回る応募がありました。それぞれの学年らしい犯罪防止への内容が取り上げられ、防止するにはどうしたよいかを考え、自分なりに構図や文言を工夫する作品に子どもたちの関心の高さや製作への意欲を感じました。インターネットやスマホ利用にかかわる犯罪被害防止を訴える作品も多く見られ、身近な防犯への意識が生活の中で高められていることがうかがわれました。
【知事賞】
≪小学校5年の部≫
松本市立中山小学校 山田蒼介さん👇
「特殊詐欺 仲間になったらもどれない」
特殊詐欺の被害防止を訴える作品の中で、受け子といわれる安易な気持ちで犯罪にかかわってしまった若者の後悔を作品にしています。犯罪によって得られたお金に埋まり大事な家族を失うといった若者の後悔の心情が右下から左上に上がる構図や多重円のグラデーションによって見事に表現されています。
【特賞】
≪小学校4年の部≫
長野市立古牧小学校 田中悠希さん👇
「ダマサレナイ」
振り込め詐欺が後を絶たない中で、暗証番号等の個人情報を伝えることの防止を訴える作品です。背景には、カード、通帳、現金、スマホと相手の表情が配置され警戒すべき物の形が傾けられて描かれており、巧妙な手口による犯罪に敢然と立ち向かう女性の表情やポーズを引き立たせています。
≪中学校1年の部≫
南木曽町立南木曽中学校 森結依花さん👇
「おばあちゃん 電話の相手はニセの孫」
自分の子どもや孫を大切に思っている方を狙う振り込め詐欺の防止を訴える作品です。電話口で困っているお年寄り方の表情が上手に描かれています。背景色に映える文字の大きさが適切で形も丁寧に仕上げられており、メッセージの内容と共に作者の思いやりが伝わってくるポスターです。
長野県美術教育研究会会長
村松哲史先生
≪小学校6年の部≫
中川村立中川東小学校
川島龍斗さん👇
「備えあれば 憂いなし」
相変わらず多発している空き巣被害の防止への意識高揚を伝える作品です。財産を守る表象として番犬を画面の中心に配置し、施錠の徹底、防犯カメラの設置が端的に表現されています。背景色の鮮やかさに文字が映え、それぞれの形が丁寧に描かれており見るものを引き込む力を持っています。
≪中学校3年の部≫
須坂市立常磐中学校 中島虹羽さん👇
「薬物乱用NG‼ 一瞬の行動が一生の後悔に」
青少年に忍び寄る薬物乱用への誘惑に警鐘を鳴らす作品です。未成年の喫煙から薬物使用に手を伸ばそうとする手指の形が薬物乱用に引き込まれる心情を見事に表現し、もう一つの手がしっかりと制止している表現から作者の願いが伝わってきます。これは薬物乱用防止教育の成果も伺える作品でもあります。
≪中学校2年の部≫
岡谷市立岡谷西部中学校 宮澤世奈さん👇
「家族の絆 で 詐欺から守る」
振り込め詐欺を防止するには、当事者だけでなく周囲の人の協力を求めることを訴える作品です。手口の初動である電話に対し幾重にも重ねられている手の構図、そこに「で」の文字が配置されるとともに、大きく見やすいメッセージの文字から、家族を含めみんなで振り込め詐欺を防止しようとする作者の願いが強く伝わってきます。
上記のほか、金賞18点、銀賞30点、銅賞50点、佳作49点を選定し、表彰いたしました。 受賞された皆様、誠におめでとうございました。受賞者は次のとおりです。