公益社団法人 長野県防犯協会連合会

防犯信州

電話でお金詐欺(特殊詐欺)被害の抑止

2023.10.31

📞電話でお金詐欺を未然防止!

 このコーナーでは、電話でお金詐欺の未然防止に協力していただいた店舗・事業所を紹介し、阻止の状況、詐欺の巧妙な手口などをお知らせします。

ローソン駒ケ根経塚店 ~ 駒ケ根警察署

 70代の男性が来店し、5万円の電子マネーを購入しようとしたことから、店員が声掛けシートを利用して説得し、警察に通報して、詐欺を未然防止しました。    
 同店は「あなたの街のサギ防止優良店」として、詐欺未然防止の常連店です。     いつもありがとうございます!    

「電子マネーで支払って!」
は詐欺です!!

ヤマト運輸塩尻営業所 ~塩尻警察署

7月14日、同営業所を訪ねてきた女性が「現金を送付するための伝票をもらいたい。」と申し出たことから、現金を宅配便で送らせる架空請求詐欺の疑いがあり、警察に通報して被害を防止しました。

「現金を宅配便で送れ」は詐欺です!!

八十二銀行諏訪南支店 ~諏訪警察署

 6月27日、来店した男性が口座の振り込み送金を急いでいる状況であったので、事情を聴いたところ、詐欺被害に遭っていることを疑い、職員が連携して説得し、警察に通報して詐欺被害を未然に防止しました。

セブンイレブン塩尻大小屋店 ~塩尻警察署

 6月20日、5万円分の電子マネーの購入しようと来店した男性に話を聞いたところ、パソコンの修理代ということで、サポート詐欺の疑いがあったことから、警察に通報し架空請求詐欺を未然に防止しました。
 同店は、3回目の未然防止となることから署長感謝状のほか詐欺防止優良店認定メダル付ボードを贈呈しました。

「サポート詐欺」にご注意!!

セブンイレブン塩尻広丘吉田店 ~塩尻警察署

 5月26日と7月8日の2回、同店の店長とパート従業員が、高額の電子マネーを購入しようとしたお客さんが来店し、詐欺被害を疑い、警察に通報して、架空請求詐欺を未然防止しました。塩尻警察署長から、感謝状を贈呈されるとともに、「あなたの街のサギ防止優良店」の認定を受けました。

「電子マネーで支払って!」
は詐欺です!!

セブンイレブン菅平高原店 ~上田警察署

 6月1日、80代の男性が来店し、「パソコンがウィルス感染したので電子マネーカード(35,000円分)を買いに来た。」と申し立てたことから、詐欺被害を疑い、説得し、警察に通報しました。           
       (7月20日署長感謝状贈呈)

「電子マネーで支払って!」
は詐欺です!!

セブンイレブン長野青木島団地入口店

~長野南警察署

 5月29日、電話でお金詐欺(サポート詐欺)の被害を未然に防止したことで、警察署長が感謝状を贈呈しました。

 「サポート詐欺」とは、
 突然、パソコン画面に「ウイルスに感染している。」「個人情報が流出している。」などの警告表示が出て、サポートセンターに電話するように誘導され、電話するとパソコンが遠隔操作されたり、電子マネーの購入を要求される詐欺です。

 電話対策A.I.で詐欺を撃退!!

~電話でお金詐欺被害防止対策~

 長野県警察では、NTT東日本長野支社、信州大学、県との協定に基づき、AI(人工知能)を活用した「特殊詐欺対策サービス」を4月3日からスタートしました。
 「特殊詐欺対策サービス」は電話でお金詐欺の疑いがある通話内容をAI(人工知能)が判定し、同サービスの契約者が登録した家族や警察などに通知することにより、電話でお金詐欺の被害を未然に防ぐという仕組みです。

お問い合わせは

長野県警察本部生活安全企画課
特殊詐欺抑止対策室
  026-233-0110(代表)
または県下警察署生活安全課まで       

パナソニックフェアで詐欺被害防止啓発

 長野県警察本部、長野中央警察署、県防犯協会連合会は、3月11,12日に長野市アークスで開催した「パナソニック春の大感謝祭」に出展し、迷惑防止電話とテレビドアホン製品の紹介に併せて、防犯講話「わが家の防犯対策」、電話でお金詐欺の手口紹介DVD、詐欺犯人の実録音声の公開などを企画し、両日併せて約350名の来場者に対して電話でお金詐欺、強盗、侵入盗防止対策について啓発を行いました。

令和4年中の電話でお金詐欺被害の特徴

    長野県警察本部生活安全部生活安全企画課特殊詐欺対策室

~主な特徴~

 令和4年中の「電話でお金詐欺」被害状況は、被害認知件数、被害額共に前年を大幅に上回り、依然として高齢者を中心に被害が高い水準で推移しています。  

 特に、自宅の固定電話に犯人から電話がかかってきたことをきっかけとした被害は、認知件数全体の約8割を占め、常時留守番電話設定等「犯人からの電話をを受けない」ための対策が必要です。
 一方、金融機関、コンビニエンスストアなどの水際での被害阻止件数は合計408件で前年比+11件(+2.8%)と増加し、地域全体で電話でお金詐欺の被害を防止する意識が高まってきています。

◎認知件数198件

被害額約5億6200万円

前年比大幅増!!

 被害認知件数は198件で、前年比+43件と大幅に増加しました。
 また被害額は5億6,231万7,415円で、前年比+2億9,337万円余(+109.1%)と約2倍の増加となりました。預貯金詐欺やキャッシュカード詐欺盗など、キャッシュカードを対象とした「電話でお金詐欺」の被害が高水準で推移したことに加え、オレオレ詐欺が大幅に増加したことが認知件数、被害額増加の主な要因となっています。

◎高齢者の被害が中心

~8割が女性の被害者~

    被害対象者は、65歳以上の高齢者が165名(全体被害の83.3%)であり、年代別では、80歳代が95名(同48%)、次いで70歳代が49名(同24.7%)であり、依然として多くの高齢者が被害に遭っています。

 男女別では、女性が157名(全体の79.3%)、男性が41名(全体の20.7%)で、65歳以上の女性に被害が集中しています。

◎オレオレ詐欺が大幅増加!

 オレオレ詐欺の手口は、認知件数全体の3割(33.3%)を占め、被害額にあっては、全体の4割(42.6%)を占めています。

◎キャッシュカード対象の詐欺が依然として高水準!!

 認知件数198件中、キャッシュカード対象の被害は合計65件で、認知件数全体の
約3割(32.8%)を占めています。

内訳  オレオレ詐欺        7件
    預貯金詐欺           15件
    キャッシュカード詐欺盗  43件

◎8割が犯人からの電話を受けて被害!

 被害者198名中159名(80.3%)が、自宅の固定電話に犯人から電話がかかってきています。
※ 主な手口は、オレオレ詐欺(66名)、キャッシュカード詐欺盗(43名)、預貯金詐欺(15名)、還付金詐欺(14名)。159名中139名が65歳以上の女性で、約9割(87.4%)を占めています。

◎金融機関・コンビニ店での阻止!

水際対策奏功!

  金融機関・コンビニ店の御協力により多数の特殊詐欺を未然防止しました。           ※ 金融機関・コンビニ店 阻止件数合計 280件

内訳  【金融機関】阻止件数   63件  阻止金額 7,794万4,201円 
              【コンビニ】阻止件数  217件  阻止金額 1,950万3,095円