令和６年中の長野県内　

電話でお金詐欺被害の特徴　

　　資料提供　長野県警察本部生活安全部生活安全企画課特殊詐欺対策室

◎認知件数は３６５件

◎被害総額は２７億円

～主な特徴～

　令和６年中の「電話でお金詐欺」被害状況は、被害認知件数、被害額共に前年を大幅に上回り、SNSを悪用した詐欺は、高齢者だけでなく、幅広い年齢層に被害が拡大している状況にあります。　　

　被害認知件数は３６５件で、前年比＋８６と大幅に増加しました。
　また、被害総額は約２７億円で、過去最高の被害額となりました。

　SNSを悪用した詐欺被害が急増し、昨年３月から警察ではSNSを悪用した手口を新たに「SNS型投資・ロマンス詐欺」として、従来の電話でお金詐欺とは別に集計をしております。
　SNS型投資詐欺は、著名人や投資家をかたりSNS交流サイトを悪用して投資話を持ちかけ、多額の現金、暗号資産をだまし取る悪質かつ巧妙な手口で、１件あたりの平均被害額も1,000万円を超え、億を超える被害も確認され、被害者の年代は、高齢者以外の中若年層が多くを占めております。

　また、オレオレ詐欺、架空料金請求詐欺などの従来型の電話でお金詐欺の被害も、高齢者を中心として依然として多発しております。オレオレ詐欺では警察官を語る詐欺が多く、架空料金請求詐欺では、「簡単に稼げる」などという言葉を信じた副業名目、パソコンがウィルスに感染したという名目のサポート詐欺が増加しています。

被害防止対策

◎電話対策～犯人からの電話は受けない～

    常時留守番電話、迷惑電話防止機器、非通知拒否設定、国際電話不取扱いにより、知らない電話の着信には出ない。サイトの未納料金請求やパソコンのウィルス感染の表示は無視し、表示される電話番号にはかけないこと。

◎SNSやインターネットにおける儲け話は詐欺

　会ったこともない人からお金を請求されても、すぐに振り込まない。
　SNSやネット上の投資話（FX、暗号資産など）、副業名目の誘い話にはのらない。
　振込口座が個人名であったり、無関係の会社である場合は詐欺を疑う

◎相談する！声がけをする！

　家族、知人、ご近所でお互いに声を掛け合いましょう。
　振り込む前に，現金を渡す前に相談しましょう。警察相談ダイヤル　＃９１１０

◎金融機関・コンビニ店での阻止！水際対策！

　　金融機関・コンビニ店の御協力により多数の特殊詐欺を未然防止しました。　　　　　　　　　　　※　金融機関・コンビニ店 阻止件数合計　２８８件  　阻止金額　１億１３００万円
内訳　　【金融機関】阻止件数　　   ８８件　　阻止金額　９，３６０万円　
              【コンビニ】阻止件数　　２００件　　阻止金額　１，９４０万円　　

電話対策A.I.で詐欺を撃退！！

～電話でお金詐欺被害防止対策～

　長野県警察では、NTT東日本長野支社、信州大学、県との協定に基づき、AI（人工知能）を活用した「特殊詐欺対策サービス」を4月3日からスタートしました。
　「特殊詐欺対策サービス」は電話でお金詐欺の疑いがある通話内容をAI（人工知能）が判定し、同サービスの契約者が登録した家族や警察などに通知することにより、電話でお金詐欺の被害を未然に防ぐという仕組みです。

お問い合わせは

長野県警察本部生活安全企画課
特殊詐欺抑止対策室
　　０２６－２３３－０１１０（代表）
または県下警察署生活安全課まで